はじめに
これをお読みのあなたは、
こんなことにお悩みではありませんか?
●薬価・調剤報酬改定が
経営に大きな影響を及ぼしている
●高齢だが、後継者がいない。
●後継者候補はいるが、
別の人への承継も考えたい
●健康問題のため早く引退したい。
●優秀な薬剤師が確保できない。
●大手の傘下に入って安定した経営を行いたい
上記のようなお悩みを持たれてはいらっしゃいませんでしょうか?
実は、これらの経営のお悩みは、
M&Aという手法で解決することが可能なのです。
今回は、
調剤薬局M&A年間成約日本No.1のCBコンサルティングが、
調剤薬局のご譲渡を検討中の経営者様向けに、
業界の現状や、店舗を売却・買収する理由、
M&Aのメリット・デメリット、価格について
ご紹介させていただきます。
調剤薬局業界の現況
そもそも調剤薬局業界とは?
調剤薬局業界は、
市場形成からの歴史自体は浅いものの、
国の医薬分業政策により
病院内の薬局に変わるものとして登場し、
医薬品卸の参入・ドラッグストアの出現や、
近年M&Aの活発化・薬価・調剤報酬の改定
の影響で競争が激化している業界です。
しかし市場規模としては、
日本全体で7兆円を突破しており、
まだまだ売上が出る巨大市場でもあります。
引用URL:厚生労働省 「平成 29 年度 調剤医療費(電算処理分)の動向」
https://www.mhlw.go.jp/topics/medias/year/17/dl/gaiyo_data.pdf
調剤薬局大手の動向
調剤薬局業界の大手とは言えど、
大手上位10社によるシェアは15%弱であり、
全体の約7割は個人薬局と、
実際には小規模乱立状態が続いています。
法人名 | 売上高/年 | 店舗数 |
---|---|---|
アインホールディングス | 2683億8500万円 | 1066 |
日本調剤 | 2412億7400万円 | 558 |
総合メディカル | 1354億3100万円 | 674 |
クオール | 1455億1600万円 | 696 |
メディカルシステムネットワーク | 939億7700万円 | 387 |
ファーマライズホールディングス | 545億6200万円 | 316 |
メディカル一光 | 309億1400万円 | 94 |
※2018年3月期決算より抜粋
そんな中で、
調剤薬局大手の動きとしては、
M&Aを活発に行い、
自社のシェアを高める動きがあります。
ニュースになるのは、
数十店舗を保有する調剤薬局法人が
大手傘下に入るものですが、実際には、
1店舗規模の薬局も多く買収を実施しています。
ドラッグストアの調剤薬局進出
また、先述した通りドラッグストアが、
調剤薬局事業に参入するケースが
目立ってきています。
ドラッグストアも調剤薬局大手と同じく、
調剤薬局のM&Aを比較的頻繁に行い、
自社の売上を伸ばそうとしています。
調剤薬局大手も、ドラッグストアも
条件次第にはなりますが、
店舗数が1店舗という理由だけで、
M&Aを実行しないということはほぼありません。
今後さらにドラッグストアによる、
調剤薬局買収は進んでいくでしょう。
調剤薬局業界の今後
調剤薬局業界の調剤利用費を見れば、
市場規模は維持されているように見えますが、
今後は少しずつ縮小していくと予測されています。
理由としては、次の2つが挙げられます。
1.医薬分業の停滞
これは大手調剤薬局が、
M&Aを積極的に行っている理由の一つです。
大手調剤薬局がM&Aを実施し、
薬局の運営者がめまぐるしく交代する
時代になっていますが、M&Aの活性化の裏で、
新規出店はそれほど多くないのです。
分業率が徐々に飽和してきていることや、
開業医がリスク回避のために新規開業を控え、
M&Aによる承継開業を
行うようになってきたことも要因です。
2.薬価/報酬改定による利益圧迫
調剤薬局が置かれている状況は、
ビジネスの世界の中では珍しく、
売上の多くは、
国から決められたルールに則って算出されます。
近年は、薬価・報酬改定が
経営に直撃し始め、大手調剤薬局ではないと、
経営が耐えられないレベルにまで来ています。
引用URL:「令和2年診療報酬改定について」
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000603963.pdf
上記2点から、
今後少なからず減少傾向に進むとみられます。
調剤薬局業界の課題
当社がお客様とお話させていただく際に、
お客様からいただくお言葉や、
業界の分析をすることで見えてくる問題点は
次の以下のようになります。
●薬価/報酬が改定によって、
強制的に利益を減らされてしまう
●経営者の高齢化が進んでいる
●ドラッグストアや他業種からの
新規参入が増えて競争が激化する
●個人レベルの薬局では薬剤師の確保が難しい
調剤薬局の譲渡理由の傾向
当社は、調剤薬局M&Aの
成約件数が日本No.1であるため、
日々様々な調剤薬局様からの
譲渡のご相談をいただきます。
その中で、よくいただく
ご相談理由を2つご紹介します。
経営を継続することが難しい
調剤薬局は少人数での運営も
可能ではありますが、経営者の高齢化が
顕著になってきている昨今では、
「高齢となった今では、
少人数では経営が難しい・・・」
という理由で譲渡を検討される方も
増加してきております。
経営者は従業員にはないリスクや、
精神的な負担も大きく、
こういった理由で譲渡を検討される方の多くが、
経営に対して疲れを見せていることが実情です。
また、今まで雇っていた薬剤師や、
従業員が辞めてしまうことにより、
人材確保ができないという理由で、
経営継続が困難になっているケースもあります。
やはり大手の調剤薬局と比べ、
個人レベルの調剤薬局では
なかなか人を採用するということは難しく、
特に薬剤師という資格を持った人材を確保するのは、
簡単にできるものではなくなってきています。
引用URL:「調査の概要」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/16/dl/kekka_3.pdf
そのため、経営継続を考えられなくなり、
譲渡を検討されるケースが圧倒的に増加しています。
関連ページ>「調剤薬局の後継者問題を解決するにはどうすべきか」
https://www.cb-p.co.jp/mapharmacy/successor-problem/
閉鎖はしたくない
調剤薬局は特殊な事業であり、
ほぼ社会のインフラ化しています。
そのため、薬局を閉鎖してしまうと、
それまで通ってくださっていた
地域の利用者の 方々に不便な思いをさせてしまいますし、
近くにあった処方元の医師にも迷惑がかかってしまう。
そうお考えになる方が多く、調剤薬局の譲渡を検討されます。
調剤薬局の買収理由の傾向
M&Aは、譲渡側だけでは成り立ちません。
続いては、買い手について見ていきましょう。
当社には、譲渡以上に買収のご意向を持った方の、
お問い合わせを多く頂きます。
事業の立ち上がりスピードを上げる
調剤薬局を運営するとなると、
とても重要になるのが「立地」です。
ただ、これだけ調剤薬局が乱立している状況だと、
良い立地を見つけるのも一苦労ですし、
新規に出店したところで、集患できるかどうか
微妙なところです。
できるとしても、ある程度の時間を要するでしょう。
そこで、M&Aを実施すれば、
顧客が既に付いている店舗を獲得できます。
そのため、新規出店よりも立ち上がりが早く、
時間の節約のためM&Aを選択する人が増えているのです。
参考URL:
https://www.nicho.co.jp/corporate/business/pharmacy/style/
シェアの拡大
これは、特に大手調剤薬局にはなりますが、
先述したように、大手調剤薬局チェーンでも、
市場シェア占有率からすれば数%程度です。
そのため、売上や利益を拡大するにあたり、
自社のシェアを広げる戦略をとるチェーンもいるのですが、
先にも記載したように、
既に日本には調剤薬局が乱立している状態のため、
新規に出店するよりも、M&Aを実施して、
既存店舗を傘下に入れるというのが現実的です。
そのため条件が合えば、個人店舗だとしても、
大手調剤薬局はM&Aを実施します。
人材確保のため
大手調剤薬局の方が、人材を集めやすいのは確かなのですが、
それでも人材を確保するのは一苦労です。
そのため大手調剤薬局としては、
事業拡大に伴う薬剤師が付いてくるような調剤薬局を、
傘下に入れたいと考え、M&Aを実行するに至ります。
調剤薬局の譲渡価額について
調剤薬局の譲渡・売却を検討し始めると、
気になってくるのが、その価額でしょう。
期待してるほど価額がつかないのであれば、
譲渡しないという選択肢もあるかと思います。
そのため、調剤薬局をM&Aする際に実際に行われる
価額の決め方と相場感についてご紹介いたします。
調剤薬局の価額の算定
調剤薬局の価値算定には、
「類似会社批准方式」という計算の仕方がよく用いられます。
「類似会社批准方式」とは、利益などを一つの基準とし、
業態が似ている上場企業の株価をもとに、
譲渡対象会社の評価額を算出する方法です。
調剤薬局業界では、大手調剤薬局が上場していますので、
それらの企業の事業価値が利益などの何倍になっているのかを
参考に評価額を計算します。
この何倍になっているかという倍率を、
「EBITDA倍率」と呼びます。
EBITDAとは何か
調剤薬局の価格の算定で出てくるEBITDA倍率の
「EBITDA」とは何かというと、
税引前利益に特別損益・支払利息・減価償却費等加算した値です。
※通常は便宜的に、営業利益+減価償却費で計算されます。
なぜ、このような指標を算出するのかというと、
譲渡後に発生することはないであろう経費が計上されており、
実際の事業単体の価値とは違った指標になってしまいます。
そのため、
譲渡後に発生することはないであろう費用を加算し、
EBITDAを計算します。
事業評価額
上記のような算出をしたあと、
事業自体の評価額を算定することができます。
算出するための計算式は、
事業評価額 = EBITDA × EBITDA倍率
となります。
株式評価額
株式評価額も、この流れで計算することができます。
株式評価額は、
<有利子負債 – 現預金 =ネット有利子負債>
というものを算出し、事業評価額から減算をします。
この金額が、調剤薬局譲渡の際に行われる
株式評価額の計算式になります。
関連ページ>調剤薬局M&A相場について
https://www.cb-p.co.jp/column/8033/
上記のように、事業/株式の価値を算定するのは、
言葉にすればシンプルに感じますが、
実際に計算するのは、意外と手間ですし、
実際にどの項目が譲渡後に発生しない項目なのか
ご自身で調べながら計算するのは、
想像以上の労力が必要になります。
ですので専門家である、
M&Aアドバイザーにご相談くださいませ。
当社は、調剤薬局の事業・企業の価値を無料で
価値算定させていただいております。
ぜひお気軽にご相談くださいませ。
調剤薬局をM&Aするメリット・デメリット
M&Aを実行するときの、
譲渡側・譲受側両方のメリット・デメリットは以下の通りです。
譲渡側 メリット
●人材不足が補える
●従業員の待遇改善が期待できる
●地域のために店舗を残すことができる
●譲渡による利益を得られる
●経営による重圧から開放される
●取引先・処方元との取引も維持できる
●個人保証・担保を外せる
売り手側 デメリット
●従業員の離職の可能性
●医療機関からの理解が得られない可能性
●買収してくれる企業が見つからない
●直接譲受先を探すと安く買い叩かれる
買い手側 メリット
●事業を大きくできる
●短期間・低コストで新規参入できる
●設備/資格保有者/取引先含め一度に手に入る
買い手側 デメリット
●従業員の離職の可能性
●引き継いだ従業員がなじめない
●隠れた簿外債務
さいごに
上記に示した通り、
調剤薬局業界のM&Aは、今後さらに大手を中心に活発に進められ、
その譲渡側の主役は、個人店舗含めた中小企業になります。
M&Aは、正直簡単にできるものではありません。
法律や交渉、譲受候補を複数社検討するなど、
やるべきことは本当に多く存在します。
だからこそ、少しでもご興味があれば、
調剤薬局M&A年間成約件数日本NO.1のCBコンサルティングへ
お気軽にご相談くださいませ。
業界に特化し、業界のことを知り尽くしたアドバイザーが、
ご納得いかれるまで、ご対応させて頂きます。
また、当社はM&Aの完全成果報酬を頂いておりますが、
医療・介護・福祉業界のために、
“無理矢理売らせる”ということは、絶対に致しません。
あなたの将来に徹底的に寄り添わせて頂きます。
ご相談、心よりお待ちしております。
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