薬局の売上を上げる手段の一つとして、「施設在宅の獲得」があります。
しかし多くの施設では既に利用している薬局があるため、お断りされるケースがほとんどです。
では、どのようにしたらご自身の薬局を選んでいただけるのでしょうか。
ギブアンドテイク(Give&Take)のギブから取り組む
ギブアンドテイク(Give&Take)とは、
何かを与えたら(Give)何かをもらう(Take)
何かをもらったら(Take)何かを返す(Give)
という対等な関係のことです。
在宅施設を獲得するためには、「先に相手からもらうのではなく、自分から与える」ことが重要ポイントになります。
つまり、施設在宅の依頼(Take)を先にお願いするのはなく、薬局が先にサービス提供(Give)することで、ゆくゆく施設在宅の依頼(Take)が来るような関係性を作っていきます。
これは遠回りで時間がかかる行動かもしれません。
しかし、このような遠回りの取り組みこそ長期的なメリットをもたらすでしょう。
薬局からのサービス提供の事例
施設在宅を獲得するため、薬局が何を先にサービス提供できるのか、実際に行った薬局のサービス提供事例の一部をご紹介します。
- 薬剤師による薬に関するセミナー案内
入居者様、入居者のご家族、スタッフ向けなど、ターゲットはさまざまあります。
コロナ禍の影響もあり、対面で開催することが難しい場合は、オンラインでの開催も一つの手段です。 - 薬局内で施設パンフレットを設置
新規施設のOPENが控えていると、入居者確保に苦労されている施設長もいらっしゃいます。
薬局は多くの高齢者の方が来局されるため、施設のパンフレットが目に留まる機会を作れる場所です。入居者集めに極力する目的で、施設のパンフレットを薬局に設置することで、施設との連携が図れます。 - 薬剤師以外の資格者を活用したサービス提供
薬剤師のなかには、医療業界に幅広く貢献するために薬剤師資格だけではなく、ケアマネージャーや介護予防指導士などの資格を取得している方もいます。そのような資格を活かして、「薬剤師+〇〇資格」で施設へアプローチすることもできます。
自分の薬局ならではの強みを活かす
在宅施設の獲得を成功させるためには、自分の薬局ならではの取り組みや薬局経営者ご自身の強みを活かして提案することが大切です。
「何が自分の薬局の強みなのか?」
自分の薬局では当たり前に取り組んでいることが、実は他の薬局にはない特別な取り組みかもしれません。
ご自身が内部だけを見て考えても「強み」を見つけることができないこともありますので、さまざまな薬局とお付き合いさせていただいている当社のCBコンサルティングにご相談ください。
他の薬局とは違う「強み」をみつけることで、他の薬局との差別化を図り、施設との関係性を築くことを実現させましょう。
前章でお伝えした事例以外にも、在宅施設の獲得に成功した事例は多数ございますので、お気軽にお問い合わせください。