上げていった給与が仇となり経営を圧迫?
いきなりですが、「従業員の給与は適正」ですか?
「適正」が何なのか、非常に難しいところです。
給与、賃料など販売管理費の中でも高額な費用は、
常に経営者の悩みの種かもしれません。
一昔前ですと病院前店舗不動産の賃料が相場の数倍、
なんて話もよく聞かれましたが、最近では少し落ち着いてきているのではないでしょうか。
では従業員の給与はどうでしょうか。
採用が難しいエリアでは薬剤師の平均年収1,000万円!
長年勤めている事務給与が気が付いたら400万円、500万円!
このような話よく聞きます。
報酬改定や薬価改定の影響で、売り上げを伸ばすことが難しくなっている状況の中、
従業員給与は下げられず経営を圧迫、こんな相談も増えています。
解決方法の一つとして、
M&Aでの譲渡という選択肢選ばれているオーナーも多いことから実例を交えてご紹介します。
①薬剤師の給与が○○万円!?役員報酬を減らして対応
<背景>
非薬剤師のオーナーが運営する1店舗。
採用が困難なエリアなことから、他社との差別化として高額の年収で薬剤師を採用し運営していました。
昨今の報酬改定・薬価改定から利益が減っていくものの、
薬剤師がいなければ運営が危ういため減額交渉もできずオーナー自身の役員報酬を下げながら対応。
「将来的に自分の役員報酬がなくなってしまうのでは?」と考え、引退タイミングに合わせて薬局を譲渡。
<コメント>
同じお悩みを抱えているオーナーは少なくないのでは?と思います。
なかなか従業員に向けて、給与の減額は言い出せないものです。
辞められては「採用」というミッションが降りかかります。
また、採用活動にはそれだけでコストもかかってしまいます。
こちらのオーナー様は、引退の時期を早めて大手調剤薬局への譲渡を決断された例です。
この案件では従業員の給与も一定期間引き継いでいただいたため非常に円満に承継ができました。
オーナーも非常に満足頂いた例になります。
譲受(買い手)側の感覚も踏まえると、
売上や利益が出ている状態で早めに譲渡に動かれるのが吉です。
利益が出ていない会社は買いにくいですし、
売上が継続的に下がっている企業は高い価格が付きにくいのが現実です。
②長年勤めていただいた事務職員、気が付いたら年収500万
最近よくお聞きするお悩みです。
長年働いていただいたことに対しての、
純粋な対価としてお支払しているのであれば全く問題ありません。
それだけの価値を、その事務職員の方が発揮されているのであれば正当な対価と言えるでしょう。
しかし、給与は上がっていくものの、
時代に合わせた対応は拒まれると、経営に影響が出てきてしまうこともあります。
サラリーマン(労働者)であれば当然経験と地位・給与によって、より高度な仕事に取り掛かることが一般的です。
事務の方にも同じように求めるも拒まれてしまう・言うことを聞いていただけない。そんな相談です。
薬局を譲渡して悩みからの解放といった単純なことではありませんが、
解決の方法の一つとしてM&Aを検討される方も多いように感じます。
ベストな選択肢かは正直判断できませんが、話を聞いていくと一案件ごとに特徴があるものです。
従業員の給与などで頭を抱えている方は、是非ご相談ください。
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