処方薬もネットで指導
薬局に出向かずとも処方薬を購入する仕組みの整備が進もうとしています。
いわゆる「遠隔服薬指導」が国家戦略特区の規制緩和により、愛知県、福岡県、兵庫県の一部で実施が決まりました。
すでに大手調剤薬局チェーンでも取り組みを始められているそうです。
現在遠隔医療は少しずつ進んできております。
4月の制度改正で「オンライン診療」の項目が新設され、最近では、1000以上の医療機関がシステムを導入したと言われています。
但し薬局の観点では、現状法律で、対面での指導が義務付けられています。
そこに乖離があり、診療はオンラインで受けられるが、結局処方薬は薬局まで取りに行かざるを得ないという状態でした。
今回特区では、オンライン診療を受けている患者を対象に、服薬指導もネット経由でできるようになりました。
今後の薬局はどうなるのか
現在特区での実験状態ではあるものの、僻地での医療などに大きな前進が見られたと思います。
但し、課題ももちろんあります。
現状は対象となる病気が限られていること。
もう一つは、利用者は高齢者が多いにもかかわらず、スマートフォンなどの使用が前提になっていること。
海外に目を向けると、アメリカでは、ネットで処方薬を購入することができます。
日本では、大衆薬のみ購入可能です。
今回は特区での実験状態ですが、いずれ全国的にオンライン診療、さらには処方薬のネットでの販売と発展して行く可能性があります。
では薬局はどうすべきでしょうか。
今までのビジネスモデルが覆る可能性も0ではないと思います。
今までは、立地が売上に貢献する一番のポイントでした。
今後は、立地ではなく、サービスも考えないといけないのではないでしょうか。
対面ではなくとも患者様と向き合える力、遠隔地でも対応できるスピードなど必要とされる業務能力が変わってくる可能性があります。
ITやIoTとは医療業界も切り離せなくなってきました。
今後も注視していこうと思います。
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