次回報酬改定での懸念点
2020年診療報酬改定が実施され、影響を受けた薬局もあれば受けそうもない薬局もあります。
多くの薬局はあまり影響がなかったと感じられている反面、
「次回の改定については大きく削られる可能性があるのでは?」と感じていらっしゃるかと思いますので、
現時点で次回改定に関わってくるであろう内容と薬局の価値がどう変わる可能性があるかを記載いたします。
まず、次回改定に向けての議論点は附帯意見として記載されており、その内容ですが、
「(調剤報酬)
17 調剤基本料、調剤料及び薬学管理料の評価の見直しによる影響や、かかりつけ薬剤師・薬局の取組状況を調査・検証し、薬局の地域におけるかかりつけ機能に応じた適切な評価、対物業務から対人業務への構造的な転換を推進するための調剤報酬の在り方について引き続き検討すること。」
との記載があります。
今回の改定による減産の影響は、
・1800枚にかかってしまい基本料2になる薬局
・不動産取引により特別調剤基本料になる薬局
が主にあげられます。
逆に加算としては、10項目ほど新設されておりますが、
いずれも薬剤師の対物から対人への転換が求められる内容となっております。
国としては保険料を減らしたいが、暗に薬局の取り分を下げるような内容で改定することはできないため、
「努力していないから点数が取れていない」という体を取りに来ると考えられます。
今回の加算が取れる薬局・取れない薬局とあるかと思いますが、取れるのに取れていない薬局に関してはなんらかの改定が行われる可能性が高いと思われます。
改定と薬局市場価値
いずれにせよ、
「調剤のみで取れる点数を減らし、薬剤師の努力によって取れる点数を増やしていく」
と考えられるため、こういった薬剤師を育成する・もしくは抱えている薬局は良いですが、そうでない薬局は減収に陥る可能性が多いに考えられます。
こういった点を考えた場合に、これまでは純粋に薬局の処方箋枚数や内容で計算されていた市場価値が、薬剤師という新たなパーツが必要となるため、より価格は出しづらいものとなってくると想定されます。
今後として
すでに調剤薬局のM&Aは少しずつ価格が下がってきていますが、さらに今後下落していき、かつ薬剤師の能力ということまで求められてくる時代に変わっていくと思われます。
人材育成、採用、今後の人材不安に悩まれている経営者様いらっしゃいましたら、一度当社へご相談いただけますと幸いです。
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