対物業務から対人業務へ
こう叫ばれてしばらく経ちました。
果たしてどこまで浸透しているのでしょうか。
ある企業では、従業員を一流ホテルに宿泊させ、質の高い接遇に関する話を聞く機会を作ることで、従業員の接遇レベル向上を図っていると伺いました。
これは非常に素晴らしいことではないかと思います。
ただ、そこで終わってしまってはいけません。
研修に参加した方だけでなく、その経験値が組織に根付く仕組みを作ることができるかどうか。そこにその企業の能力が試されているのではないでしょうか。
これからは、患者さんから選ばれる薬局になる為に、他と違う何かを生み出している薬局が選ばれてくことになるでしょう。
変わりゆくサービス
一方で、オンライン服薬指導について一部区域で導入が始まりました。
そもそもオンライン服薬指導は、国家戦略特区法の一部を改正する法律(平成28年法律第55号)に基づき、薬剤師による対面での服薬指導義務の特例として、国家戦略特区内で実証的に、
●離島、僻地に居住する者に対し、
●遠隔診療が行われ、
●対面での服薬指導ができない場合に限り、
●テレビ電話による服薬指導(いわゆる遠隔服薬指導)が可能
これらの条件を満たす場合にのみ遠隔服薬指導が認められています。
これは少しハードルが高いように感じます。
現段階では、該当地域にのみ適応されていますが、これが全国津々浦々に適応されるとなれば、薬剤師にとっては厳しい流れとなりそうです。
遠隔で済ませることができるようになれば、すぐにではないと思いますが、今までよりも人員が必要なくなる時代が来るかもしれません。
更には、遠隔診療が行われていなければならないことを考えると、薬局にとっては提携するクリニックを見つけておく必要があります。薬局同士のせめぎ合いも出てきそうです。
そう考えると、選ばれる薬局、選ばれる薬剤師として、ますます各企業・各個人のスキル向上へのニーズは高まっていきそうです。
薬局にとっては、選ばれる薬局となるため、優秀な人材を確保する環境づくりも考えておく必要があるでしょう。
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