M&Aは「結婚」に似ていると言われますが、何故でしょうか。
11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで、「M&A」と「結婚」の共通点について考えてみました。
薬局業界の動向と婚姻率
薬局は、2019年度末に6万軒を超え、今やコンビニエンスストアより多いといわれておりますが、年々減少傾向にあります。その背景として、国は政策方針の変更を打ち出しており、大手調剤薬局や大手ドラッグストアが事業拡大を図り、個人薬局や小規模店舗に対するM&Aが活発化しております。M&Aが活発になることで、譲渡・譲受に関する条件にも変化がみられます。
一方、日本の婚姻率は、社会的価値観の変化に加え、経済面などにおける結婚そのものの難しさ、若年層人口の減少などにより、年々減少傾向にあります。
M&Aや結婚も、条件にあったお相手とマッチングするために、専門家を通じてより良いお相手と巡りあい、成約に結び付くことが近道となっております。
M&Aの流れを結婚までの流れに例えるとどうなるか
M&Aは結婚の流れに似ています。
結婚 | M&A |
---|---|
婚活準備 | プロフィールとなる財務資料を準備 |
結婚条件提示 | M&A条件に合うお相手探し |
お見合い | TOP面談 |
婚約 | 両方が合意したら、 契約に向け基本合意書の締結 |
結婚 | 正式に契約書を締結 |
お相手として決め手となるポイントとは
財務状況が良いだけではM&Aは成立しないことが多々あります。
大切に育てられてきた薬局だからこそ、対価だけでは決められない要素がM&Aにも存在します。
では、M&Aのお相手として決め手となるポイントはどの様なものでしょうか。
実際に、譲渡・譲受相手として決め手となったポイントは以下のようなものがあげられます。
・経営者の人柄や経営方針
・地域での評判が良い
・従業員を大切にしているか
条件だけ合っても、人柄や価値観が異なると、途中で綻びを生じてしまうことがあります。そうならないためにも、M&Aでは目的を明確化し、優先順位や方針を決める必要があります。
成約後も努力は惜しまず継続的に
結婚後も、互いに尊重し合い、歩み寄ることで夫婦の絆が深まるかの様に、薬局も生き残る薬局となる様な努力をする必要があります。
調剤報酬改定に合わせ、在宅の取り組み、DX化、対人業務の強化など、さまざまな困難を乗り越える必要があります。
地域に調剤薬局を残すためにも、良いお相手と巡りあい、地域に残り続けるために弊社サービスをご活用ください。